施設・設備・体制

乳腺センター

乳腺センターの特長

早期乳がんに対するラジオ波焼灼療法(RFA)

早期発見できた乳癌でも、手術による切除が標準治療ですが、「切らない乳がん治療」、として経皮的ラジオ波焼灼(しょうしゃく)療法(RFA:radiofrequency ablation therapy)があります。RFAは、2004年に肝がん治療に初めて保険適用されて以降、多くの医療機関で使用されてきましたが、2022年に肺がん、腎がん、悪性骨軟部腫瘍、類骨骨腫(良性)に対して適応拡大されました。そして2023年7月7日、早期乳がんに対して、ラジオ波焼灼システム(RFA機器)「Cooltip RFAシステムEシリーズ」の適応拡大が薬事承認され、2023年12月1日に乳がんに対して保険適用されました。当院では雄谷医師が術者認定を取得し、RFAの十分な知識や経験がある医師と治療にかかわる体制が整った医療機関として承認され、2024年6月よりラジオ波焼灼療法が開始できるようになりました。

適応:腫瘍径1.5㎝以下、腋窩リンパ節転移および遠隔転移を認めない限局性早期乳がん
担当医師:雄谷 純子 医師 (外来:火曜・木曜)

頭皮冷却装置で脱毛抑制(PAXMAN)

当院では、乳がんの手術前・手術後の抗がん剤による脱毛を抑制する目的で、愛知県名古屋市で初めて頭皮冷却装置PAXMANを導入しました。頭皮冷却装置とは、抗がん剤投与30分前から抗がん剤投与中、投与後90分冷却し、頭皮への血液循環を低下させ、抗がん剤が頭皮の毛根に届きにくくすることで脱毛を抑制するものです。
乳がんに使用する抗がん剤は脱毛するリスクが高いものが多く、副作用のつらい症状として挙げられます。少しでもつらい症状を和らげるよう、ご希望に沿って使用しています。他施設からの紹介を受け付けているのは愛知県では当院のみです。

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乳がん看護認定看護師による看護外来

乳がん患者さんの様々な時期での心理的サポートや、治療・術式選択の支援、治療に伴う副作用や後遺症への対処方法の相談など、専門的な知識・技術をもって患者さんのサポートを行います。
一人で悩まずにお気軽にご相談ください。

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マンモトーム実施数No.1(東海地区)

マンモトームとは、画像ガイド(ステレオガイドマンモグラフィ、又は超音波装置ガイド)で使用する乳房専用吸引式組織生検システムです。局所麻酔下で行う吸引型の組織検査で、超音波検査(エコー)で病変が描出されるものは超音波ガイドで行い、マンモグラフィでしか病変が描出されないものはステレオガイド下に行います。 低浸襲に確実な病理組織診断が行えるのが特徴で、全世界で使用されております。
当院では、年間約200件のステレオガイド下マンモトーム生検を行っており、これは全国でも6番目に多い症例数で、東海地区では最多数です。できるだけ早期に乳癌を低侵襲に正確に診断することを目指しています。

女性技師が充実

検査技師や放射線技師は、女性技師が担当いたしますので、安心して検診を受けていただけます。
※状況により女性技師が対応できない場合がございます。受診や予約の際に、対応可能かご確認ください。

スタッフ紹介
窪田智行 乳腺センター長
氏名窪田智行 乳腺センター長

総合上飯田第一病院 乳腺センター長の窪田です。当院の乳腺センターは、マンモグラフィ、乳腺超音波検査機器などの最新の医療設備を揃え、質の高い医療を提供しています。また、待合室も他の外来待合室より独立した空間を確保し、少しでも不安の解消に役立てる雰囲気作りを目指しています。乳房についての悩み・相談、乳がん検診に気楽にお寄りください。

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