当科の特色
腎臓内科・腎センターは主に腎臓病治療、腎不全管理、血液透析、透析合併症などを対象に診療をしています。特に慢性腎臓病(CKD)については成人の8人に1人いると考えられ新たな国民病と言われており、専門医、看護師、栄養士などチームとして外来・入院で総合的な診療を行なっています。2012年7月より腎センター(10床)が設立され稼動をはじめました。主に入院患者さんを対象に新規血液透析導入、緊急透析、他科入院中の維持透析を行なっています。近隣透析クリニックとも連携しています。
医療機器
腎センターでは県内初の透析通信システムを導入しました。より安全で患者さんにあった血液透析を目指し、医師、看護師、臨床工学技士が密に連携を取り治療を行っています。その中でも特に機器の自動化を運用し、患者さんへのケアに対する時間を多くしています。また、血液透析だけでなく、全ての血液浄化に対応できるようにスタッフの教育にも力をいれています。
検査方法
腎臓病では尿検査が基本となります。尿検査では蛋白尿や血尿の程度を判断します。血液検査では主に腎機能について評価をし、腎機能が低下していれば貧血や電解質異常などについても調べます。そのほかに腹部レントゲン、超音波検査、CTなどの画像検査を用いて腎臓の形態などをみて腎不全の原因を調べます。
これらの検査により蛋白尿や血尿もしくは腎機能低下がある場合にはどのような病気が起きているか原因を詳細に調べるため腎生検と呼ばれる検査をすることがあります。この検査では腎臓の一部の組織をとり、顕微鏡で正確な組織診断を得ることで病気の見通しや治療法を決定することができます。
相談室・教室等のご案内
その方の状態に応じて栄養相談、医療福祉相談室へのご案内をしています。