診療内容
現在日本人女性がかかる「がん」の中で第一位は乳がんです。年間約 3.5万人が発症し、約 1万人が死亡しています。女性の乳がんは人口10万人当りの年齢調整乳がん罹患率でみて1985年の21.7人から1998年には43.6人と約 2倍に増加しています。40代半ばから50代で発見されるケースが多いのですが、最近では20代、30代の女性にも乳がんが見つかるケースが増えています。「若いから大丈夫」とは言えず、女性なら誰でもかかる可能性がある病気です。そのため、乳がんの早期発見のため厚生労働省は、40歳以上の女性はマンモグラフィ撮影の乳房検診を受診するよう推奨しています。
対象疾患・治療法
乳がんは乳房の中にある乳腺に発生する悪性の腫瘍です。初期の段階では自覚症状はほとんどありませんが、そのまま放置していると「がん」は乳腺の外に広がり、やがて全身に広がっていきます。
乳がんが発見される症状としては、「しこり」が最も多く、ついで「しこり」は触れなくても乳頭からの血性分泌液、乳頭の陥没、ただれや湿疹、乳房にえくぼ(へこみ)ができる、脇の下に「しこり」等を感じることもあります。ただ、初期の段階ではほとんどの場合、乳房にしこりや痛みはなく、普段と変らないのが発見を遅らせる原因です。しかし、はっきりとした症状がなくてもマンモグラフィ撮影などの画像検査をすることにより初期の乳がんを見つける事ができます。
実績
診療実績
●2022年度
年間 外来延べ患者数 6,617人
年間 新入院患者数 349人
●2021年度
年間 外来延べ患者数 6,846人
年間 新入院患者数 288人
●2020年度
年間 外来延べ患者数 6,566人
年間 新入院患者数 287人
●2019年度
年間 外来延べ患者数 6,799人
年間 新入院患者数 300人
●2018年度
年間 外来延べ患者数 6,673人
年間 新入院患者数 274人
●2017年度
年間 外来延べ患者数 6,347人
年間 新入院患者数 174人
●2016年度
年間 外来延べ患者数 6,005人
年間 新入院患者数 156人
●2015年度
年間 外来延べ患者数 5,299人
年間 新入院患者数 199人
手術・検査実績
●2022年
乳腺関連手術件数219件(うち乳癌症例181例)
マンモグラフィ3,545件、ステレオ下マンモトーム生検153件、乳腺エコー検査2,782件
●2021年
乳腺関連手術件数223件(うち乳癌症例188例)
マンモグラフィ3,602件、ステレオ下マンモトーム生検153件、乳腺エコー検査2,710件
●2020年
乳腺関連手術件数252件(うち乳癌症例195例)
マンモグラフィ3,299件、ステレオ下マンモトーム生検147件、乳腺エコー検査2,443件
●2019年
乳腺関連手術件数255件(うち乳癌症例215例)
マンモグラフィ3,453件、ステレオ下マンモトーム生検155件、乳腺エコー検査2,741件
●2018年
乳腺関連手術件数236件(うち乳癌症例197例)
マンモグラフィ3,798件、ステレオ下マンモトーム生検153件、乳腺エコー検査2,694件
●2017年
乳腺関連手術件数143件(うち乳癌症例131例)
マンモグラフィ3,529件、ステレオ下マンモトーム生検128件、乳腺エコー検査2,916件
●2016年
乳腺関連手術件数163件(うち乳癌症例144例)
マンモグラフィ4,339件、ステレオ下マンモトーム生検 件、乳腺エコー検査2,899件
●2015年
乳腺関連手術件数100件(うち乳癌症例87例)
マンモグラフィ3,543件、ステレオ下マンモトーム生検135件、乳腺エコー検査 2,592件
●2014年
乳腺関連手術件数99件(うち乳癌症例87例)
マンモグラフィ2,788件、ステレオ下マンモトーム生検138件、乳腺エコー検査1900件
●2013年
乳腺関連手術件数114件(うち乳癌症例84例)
マンモグラフィ2,645件、ステレオ下マンモトーム生検194件
●2012年
乳腺関連手術件数115件(うち乳癌症例103例)
マンモグラフィ2,896件、ステレオ下マンモトーム生検183件
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