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血管外科

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診療内容

血管外科では、動脈・静脈及びリンパ管の疾患を対象にして、その診断と治療を行っています。血管外科と標榜していますが、大部分は血管内科として治療し、一部を血管外科として手術的治療を行っています。

動脈疾患:
主たる動脈疾患は動脈瘤と閉塞性動脈硬化症です。動脈瘤、特に腹部大動脈瘤は50歳以上に多くみられますが、症状に乏しく他の病気の検査(主にCT検査)で発見されるか、破裂して強い疼痛やショック状態となって初めて発見されています。この為、発見された時点で最大横径が5cm以上であれば、手術的治療をお勧めします。
閉塞性動脈硬化症は、徐々に進行する動脈の閉塞性疾患ですが、近年のモータリゼーションの発達であまり歩かなくなりましたので、症状が出現せず、気がつかないまま生活しておられる方が多いと思われます。少し歩くとふくらはぎ、あるいは下肢全体の筋肉が張ったように痛くなるが、休むと消失することをくり返す方、あるいは足が冷たく痛みがある、ちょっとした傷が治らず悪化する方は要注意です。
診断は足関節での血圧測定、CTによる血管撮影で行ないます。治療は薬物治療、カテーテルによる血管拡張術、バイパス手術などを単独もしくは組み合わせて行います。

糖尿病性足壊疽:
純粋の糖尿病性足壊疽は、神経障害が主で血管病変はありませんが、現実には大なり小なり動脈の閉塞性病変が関与しています。また病変部は通常、細菌感染を伴っていますので、糖尿病のコントロール、感染症の治療、血行再建術などの複合的治療が必要です。病変が足関節レベル以上に進行しますと肢切断が必要になります。早目に発見して治療を行ってください。

静脈疾患:
最も多くみられますのは下肢静脈瘤です。多くは下腿にるいるいと膨隆する静脈瘤ですが、下肢のむくみや夜間のクランプ(ふくらはぎの痙攣、痛み)を生じたり、皮膚炎、湿疹などの皮膚症状を合併することがあります。症状を軽減するには、弾性ストッキングの着用などで可能ですが、根治するには手術的治療(ストリッピング術)が必要となります。
放置しますと、少数の方は下腿に皮膚潰痬を生じ、疼痛や皮膚硬化、強い色素沈着を伴うようになります。早目の受診を期待しています。

リンパ管疾患:
これは、リンパ管が先天的に少なかったり、後天的にリンパ管が閉塞することによって、下肢にリンパ液が貯溜するようになり、その為、下肢が腫脹してくる病態です。
治療は困難ですが、病変が進行しないように弾力ストッキングで圧迫し、マッサージでリンパの排出を行って腫れを最小限に保つことに全力を傾けます。
手術的な治療法もありますが、まだ完全な方法はありません。その時の病態に応じて治療を行っています。

その他にもさまざまな血管疾患があります。それぞれに対応できるように準備しています。
血管の病気かなと思われましたら遠慮なく相談してください。

実績
診療実績

●2022年度
 年間 外来延べ患者数 367人
 年間 新入院患者数 0人

●2021年度
 年間 外来延べ患者数 436人
 年間 新入院患者数 0人

●2020年度
 年間 外来延べ患者数 520人
 年間 新入院患者数 0人

内科

外科

小児科

産婦人科

耳鼻いんこう科

物忘れ評価外来

眼科

リハビリテーション科

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